下手の横好き日常log

手探りな毎日だけどシンプルに、マイペースに。

割ってしまったアロマポット

今週のお題「復活してほしいもの」

 

アロマポットを割ってしまった。

手からつるんと滑り落ち、床でパリーンと音を立てて砕け散った。

物が割れる音とか、粉々になる瞬間は何回見てもショック。しばらく立ち尽くした。

 

時を遡ること1時間ほど前。

エッセイストの塩谷舞さんの著書「ここじゃない世界に行きたかった」を読んでいたら、茶香炉というものが登場してきた。

茶香炉。お茶っ葉を香炉で焚いて香りを楽しむやつです。

作中で塩谷さんも茶香炉に出会って「その手があったか」と記していたけど、私も思った。

その手があったか。

 

私はフローラル系の香りがあんまり得意ではなくて、気持ちが落ち着く心地いい香りというと1番はヒノキ。次いで柑橘。柚子とかね。

ヒノキの香りはアロマオイルを持っていて、最初はアロマポットで焚いていたんです。

焚いていたんだけども。オイルの成分のせいなのか原因は定かでは無いけど、どうにも鼻の奥が微かにツーンとする。本当に微かな違和感でしか無いんだけど、このアロマオイルはリラックス目的。微かでも違和感があると、なんとなく手が伸びなくなってしまいました。

なにか他に良い香りを楽しめるものはないかしら。と思っていたところに茶香炉ですよ。

入れたての緑茶の香りって心を落ち着けてくれるよね。

その手があったか。

 

茶香炉はアロマポットで代用できそう。

よし、それなら緑茶の茶葉もあるしやってみるか。

アロマポットも…。あるけどしばらく使ってなかったから少し汚れが目立つ。ちょっと洗って乾かしてからやってみよう。

安く手に入れたアロマポットだけど、小ぶりの丸いフォルムが可愛い。ティーライトキャンドルを灯せばその灯りも可愛い。

でもしばらく使っていなくて、手放すか否か審議の対象になってしまっていました。

茶香炉として復活できるなら手放さずに済む。

そう思って流しでスポンジと洗剤でゴシゴシ擦っていたところ、手からつるんと飛び出した。

あ!

とっさに手を伸ばすもキャッチ出来ず、そのまま床へ真っ逆さま。

パリーン

 

陶器が割れる乾いた音と砕け散った破片を見て、しばし呆然。

せっかくまた使う場が出来たと思ったのに。それともアロマポットなのに茶香炉にされるのが嫌だったんだろうか。茶香炉になるくらいなら飛び出してやる!とでも思ったのかしら。

あまりにショックで、そんなアロマポットの胸の内の妄想が頭の中を横切ります。

そして我に返る。

ううううううう。いや、ポットがどうこうではなく、私の不注意なんだけどさ。

 

悲しい。とても悲しい。

たしかに手放すか手放さないか迷っていたものだけど。でもこれからもう一度復活してもらおうとしていた矢先だったので、目の前で粉々に砕け散ってしまったのがとても切ない。

 

しかも原因は自分のミス。罪悪感で気持ちもしょんぼり萎れている。

だから茶香炉への憧れはあるけど、ちゃんとした香炉を買うかどうか、今はちょっと考えられない。

あの瞬間を動画のように巻き戻して、床に落ちる30秒前に戻れたらいいのに。