世の中には顕微鏡を覗いて、血液を検査する仕事がある。白血球の種類を数えて、異常がないかみるらしい。
その仕事をしている人に、好酸球、好塩基球が増えているから、春を感じるわーと言われたことがある。
なんのこっちゃと思うけど、要するにアレルギーに関わるモノが身体の中で増え始めているのを目にして、花粉飛び交う季節の到来に思いを寄せるらしい。
な、なんて独特な季節の感じ方なんだ。
身体が対花粉戦闘モードに入ったことを目にしながら春を感じるのか。
花粉症をはじめ、春は戦いの季節でもあるかもしれない。
顕微鏡を覗かなくとも、春には花粉と戦う人たちがマスクにメガネで外出しているのをよく目にした。最近は花粉症でなくともマスク必須になってしまったので、見た目では春と戦う人が分からなくなっているけど。
花粉症でも何でもない、私の春の戦いはちょっと違うところにある。
春は空気が乾燥している。
そして風が強くなる。
それでも冬を終えて畑仕事の仕込みをする季節。多くの畑でトラクターが土を耕している。
長野県の私の住む地域は畑も多い。
そう、土埃が飛び交う季節でもあるのです。
PM2.5とかも大陸からやってくる。
外に置いてある車が、砂まみれになるのよね。
白とかグレーとか薄い色の車なら目立たない。黒い車だとまあ目立つ。
暖かくなって、ルンルンでお出かけしようとした時に砂だらけの車を見た時の萎え感よ。
運転には支障ないけど、このまま出掛けるのもなんだか恥ずかしいし、急ぎ洗車機に通しに行ったりする。どうせまたすぐに埃まみれになるのに。
今年も朝車に行くと、窓ガラスにうっすら砂の跡が見え始めて季節を感じている。
ああ、また洗車とのイタチごっこのシーズンがやってきた。