下手の横好き日常log

今を楽しみながら生きていく

忘れてしまってもいいと思う、社会人最初の1年間。

今週のお題「忘れたいこと」

 

忘れてしまいたいというのはつまり、自分の人生において無かった事にしてもいい出来事だと思う。

あまり思い出したくもないけれど、忘れられないなら記事のネタにしてしまおう。

 

今はもう辞めてしまった、新卒で最初に入社した会社のことだ。

当時本来の希望とは違う、とてもとても忙しい部署に配属された。まだ新卒で右も左も分からない。そんな中で配属された先の先輩はあまり新人の指導をしたがらない人だった。

気持ちはわからないでもない。忙しいから、なるべく早く終わる効率のいい方法を選ぶ。右も左も分からないような新人に任せてみようなんて手間のかかることはしたくないのだ。

そして私も社会に出たてでいっぱいいっぱいだった。上手く先輩の要求に応えられない。上手くできないことも多かった。

先輩からしてもさぞ面倒だったんだろう。仕事は忙しい部署なのに仕事を取り上げられてしまうこともあった。

そんなことが続いて、この指導係の先輩との間の空気はどんどん悪いものになっていた。

 

この職場は他にも「新人は勉強だから」とサービス休日出勤、サービス残業が当たり前のなかなか黒々しいブラックだったので、当然長くは続かなくて1年で転職した。

無償で勉強してまで続けたいと思うような職場でさえなかったし、「新人は勉強だから」という上司の発言には「ウチのような素晴らしい会社で働かせてやっているのをありがたく思え」という傲慢さが出ていた。今思えばだけどね。

 

その後に転職した先でも人間的に問題のある人に目をつけられたけど、その前に比べたらとっても働きやすかったのでその問題ある人物がパワハラでクビになるまで働き続けた。

その頃お世話になった当時の先輩から、「パワハラで20人近く辞めたのによく辞めなかったよね」と後に言われたが、その前の環境がさらに悪かったので耐性が出来ていたと言ったら絶句された。

最初に働いた職場は、20人辞めるパワハラ野郎がいる職場よりも私にとっては環境が悪かった。

 

確かに新人のときの私にも、悪いところは間違いなくあった。

でもそれを挽回する場もなく、人を蔑んだような態度と言葉を投げかけられたことは今でも私の自己肯定感のようなものをガリガリと削っていく。

 

思い出すたびに、自分を肯定する気持ちを削がれるたびに「なんで1年も耐えたんだろ。もっと早く辞めたら良かった。」と思う。

 

あの社会人最初の1年間を覚えていることで、私は何を得られるんだ?

 

社会人としてのいろはを教えてくれたのは、結局のところ転職先でお世話になった先輩だった。第二新卒のくせに何もできない私に、叱りながらも仕事を教えてくれたことには感謝しかない。

 

20人辞めさせたパワハラ野郎のことは確かに辛かったはずなんだけど、クビになったことで自分の溜飲も下がったのか、もはやほとんど覚えてすらいないから不思議。

 

ブログに書いたことで、新卒1年目の頃に受けた言葉に、態度に対する私の溜飲は下がるかな。

新卒だった頃から随分年月が過ぎたから、いい加減思い出して傷つくのをやめたい。

 

覚えていても、自分の幸せを損なうだけの記憶なら忘れてしまう方が絶対いい。