2021年の年明けからつい先日まで、とあるブログを運営してそして閉鎖しました。
収益化を目指して初めて有料ブログを立ち上げましたが、明らかな結果には繋がらず…。
ブログは続けることがもっとも難しいと言いますが、本当だなぁと実感した私の最初のブログでした。
挫折したとはいえ、もともと不特定多数に発信するSNSは全くやっていなかったので、ブログの書き方を勉強し、有料ブログを立ち上げ、Google AdSenseの審査を通過して収益化を目指し、そして閉鎖というのは1つの冒険に区切りがついたような感覚です。
収益化を目指したアフィリエイトはどうやら私には難しかった…。
そこは素直にそう思います。
でも全く知らなかった世界に挑戦した、自分なりの結果なので自分のために記録に残そうと思います。
こういう挫折したことの記事ってあんまりみないですが、これがリアルです。
ブログを始めた理由
端的にいうとコロナ禍における副業探しの一環です。
人との接触をなるべく減らすことが叫ばれる中、就業時間がちょっと減り、もらえるお給料も減りました。
仕事があって、お給料をもらえるだけで恵まれていたのかもしれませんが、一つの収入源に依存することの怖さを感じる毎日。
さらには今の職場に対する若干の不満もあり、本業以外に取り組めるものを探していました。
そうして今まで興味はあったけど、行動に移していなかったブログを始めました。
読むことも書くことも結構好きだったんです。
元々私は変わらないことに安心していたタイプ。
結構思い切った行動でしたね。
結果としてはうまくはいかず、区切りをつけてしまいましたが、自分から変化を求めて行動した大事な経験だったなと思います。
ブログ運営記録
1ヶ月目
ブログの立ち上げ。
そもそも私はブログのような不特定多数に発信するSNSは初めて利用するという超ど素人。
難しいと評判?のWord Pressに最初から手を出す勇気は無く、まずは無料版はてなブログで開始しました。
ビビリすぎだろとツッコミたくなるくらい、おっかなびっくり。
最初は非公開にして、ひたすら記事を書いてました。
今の時代、知らないことはネットで調べます。
そうすると出るわ、出るわ。
ブログで1ヶ月で〇〇万円稼ぎました!とか甘い情報が。
何にも知らない私のような超初心者はうっかり甘い夢を見てしまいます。
うっかり成功している人のブログ論とかを信じてしまうんですよね。
そんなに簡単に稼げたら苦労はないよって話。
稼げてる人の経験値とか、バックグラウンドとか、ブログにかけることにできる時間とか、全て自分と同じではないのです。
2ヶ月目
最初に10記事くらい書き溜めてから、ブログを一般公開し、有料版にアップグレードしました。
それに伴い独自ドメインを取得。
独自ドメイン取得までも一苦労で、ブログに関する用語がそもそもわからなかったんです。
この時の私のメモ帳にはこんな感じの基本用語が並んでいます。
- そもそもドメインて何?サブドメイン?ネイキッドドメイン?
- who is情報代行ってなんのこと?
- SSL化って何?
- コーディング?CSS?HTML?・・・え、サイトのデザインて文字なの?
- SEOって何ー?
などなどなど。
謎のアルファベットとカタカナが飛び交っていますね。
記事を書く以前に、わからないことを調べるだけで休日1日を費やすこともありました。
そして記事の方は10以上ありましたが、なかなかアクセスがない日々。
SNS素人過ぎて、どうしたら読んでもらえるかもわからず。
「半年過ぎても誰も読みに来なかったらどうしよう」って思ってハラハラしました。
最初にはてなスターつけてくれた方、ありがとうございます。
あのスターに救われました。
ブログを始める前は、WEBにアップロードすればその瞬間から誰かしらが読んでくれるかのように考えていましたが、とんだ勘違い。
世の中には想像以上にたくさんのWEBサイトが存在していて、その多くが人目につかないところに埋れています。
私のブログも埋もれているサイトの一つ・・・。
読んでもらうことの難しさを実感しました。
3ヶ月目
2ヶ月目には「誰にも読んでもらえないかも・・・。」と思っていましたが、そこははてなブログ様様で、徐々にスターや読者登録をしてくれる人が出てきました。
記事数は20を突破。ここで思い切ってGoogle AdSenseの申請を出してみます。
AdSense審査突破!みたいな記事が羨ましくて。
ブログ初心者には最初の関門ですよね。
ドキドキしながら申請を出しました。
1回じゃ通らないとか、何週間も結果が返ってこないとか、ネット上にはいろんな噂があります。
ですが、拍子抜けするほどあっさりと、申請から2日後に「おめでとう!」というメールが来ました。
このメール見たときが、このときのブログをやっていて1番嬉しかった瞬間かもしれない。
あと例に漏れず「Google AdSense通過しました!」みたいな記事を書いたら読者登録が増えた。
みんな AdSense審査突破というイベントには注目するのかもしれません。
4ヶ月目
Google AdSenseに通過したので腰を据えてブログに取り組み始めます。
休日は全部の時間をブログに注ぎ込見ました。
記事を書くと同時にSEO対策とはなんなのかを調べまくる日々です。
私がやっていたのは雑記ブログです。
何書いたっていいんですが、逆に何書いたらいいのかわからない。
アクセスありそうなネタって何?
ネタ探しに困らないために雑記にしたのにネタに迷走していました。
あの時の自分に物申すなら、ブログ初心者なんだからブログ論的なのはやめとけよってことです。
ブログのことを考えている時間が長いので、ブログのために得た知識とかまとめて記事にするという・・・。
なんだか手段と目的がごちゃごちゃしてますね。
さらにネタ探しのために、流行りの本読んでみたり、ブログネタのために行動を起こすように。
ここらでなんだか不穏な空気が漂い始めてきましたよ。
ブログに何書いていいかわからないから、行動してみる。
いい写真が撮りたいからお出かけするっていうのは楽しいからやっていることですが、
ブログに何書いていいかわからないからなんかやってみるっていうのは、「しなきゃいけない」みたいなネガティブな気持ちも含んでいてあんまり楽しくはなかったです。
ここを楽しめればよかったのかもしれないですが、私の場合は完全にブログに、ブログ論に踊らされてる感があります。
ちなみにこの時流行っていた曲は Adoの「うっせぇわ」
この曲の感想とか書こうとしていた形跡もあります。
うっせぇ、うっせぇ、うっせぇわっ!
歌詞覚えるくらい聞いたっけ。
5ヶ月目
ブログの書き方、SEO対策の感覚が掴めてくるようになります。
それに伴って、ブログの書き方や構成を大幅に変えるようになりました。
書きたい話題を決めたら、文章を書く前にまずは必要な情報を調べます。
書きたいことのキーワードを調べて、検索上位のサイトの構成を調査して、そこにプラスアルファになるような情報を付け加えて・・・。
役に立ちそうな記事を書く方法は掴めるようになりました。
しかし元々ブログの記事を書くのにかなりの時間を費やしていたのに、さらに時間をかけることに。
ブログネタ自体も迷走していたので、書きたいことを書いているというより書けそうなトピックを探しては、キーワードありきで書くようになっていました。
確かに少しずつアクセスは増えて来てはいました。
でも、書きたいものでもなんでもないものを形にするって時間もかかるし、労力もかかる。
この頃1記事に8時間くらい費やしてました。
収益を上げるというのは需要のある記事を書くということです。
書きたいものより必要とされるものを書くべき。
世の中のブログ論は自分語りは排除して、徹底して役に立つ記事を書くことが大切だと言います。
理屈はわかるので、この時はその通りにするのが最善だと思っていました。
それでも負担の多いことは続けにくいものです。
徐々に記事数が減っていきます。
6ヶ月目
ブログへのアクセスとこの時点での収益、ブログにかける時間、労力で続けることが割に合わないと感じるように。
これにかかる時間は投資なのか?浪費なのか?
楽しさどころか苦痛さえ感じる作業にこんなに時間をかける価値があるのか?
そう思ってしまったらもうダメで、そこからパッタリと手が止まってしまいました。
閉鎖を決意
このブログを続けることに価値があるんだろうか?と思ってしまってから記事を書く手が止まり、3ヶ月くらいが経ちました。
これでいいのかと迷いながら始めたブログでしたが、完全に迷子。
ここからどういう風に変えていけばいいのか、身動きが取れなくなってしまいました。
独自ドメインを設定してるんだし、いっそ内容を大幅にリニューアルしてそのブログのまま続けるかも考えましたが、その時のブログの読者登録をしてくれた人が「えー、なんだこれ」と引いてしまうと思ったら・・・。
なんだかそのままで大改造する勇気は出ず。
かと言って、このまま放置していても、またいつか記事を書くことがあるんだろうか?
有料ブログを使用している以上、放置していてもお金がかかります。
AdSenseの収入では到底賄えるほどにはなりません。
もう閉鎖してしまっても悔いはないか・・・。
そうして半年ほどかけて50記事以上書いたブログを閉じました。
今回の敗因
今回なぜ続けようと思えなかったのか。
色々ありすぎるけどとりあえず以下の2点。
ブログに軸が無かった
「これが書きたい」という気持ちより、収益を上げるためには「アクセスが稼げそうなものかかなきゃ」みたいな考えが透けて見えるような記事の書き方してたのが全ての迷走の始まりです。
「せめて好きなこと書きなさいよ。」と言いたい。写真のこととかさ。
自分の好きなこと書いていれば、書いていきたいジャンルの方向性は見えてきたんじゃないかと思います。
そんで書きたいこと書かないのであれば、なんかに特化したブログ構成にした方が絶対いい。
雑記ブログなら好きなことを書く。
稼ぎたいなら特化ブログにする。
私の場合どっちつかずで、ブログの方向性に全く軸がありませんでした。
自分自身が自分の書いてるものに迷走してたら・・・。
そりゃね、そんな記事読んでも書いてもつまらないと思う。
ブログを書くモチベーションを保てるペース配分が必要
続けられる方法じゃないと続かないよって事です。
頭をひねってひねって何時間も。
1つの記事書くのに時間がかかり過ぎてました。
収益化するなら基本長期戦です。
私は50記事くらいで嫌になっちゃいましたが本来なら100記事超えてからが本番。
つまり100記事、それ以上に続けられるペース配分が必要です。
最初から休日の全部をブログに注ぎ込むとか自分の生活を圧迫するような時間のかけ方すると破綻しやすいです。
1記事1記事が重労働過ぎた。
もうちょっと負担を分散できる方法を考える必要がありましたね。
それでもやってみて良かったこと
金銭的な利益は全くでませんでしたが、結果としてはやってみて良かったと思います。
自分の経験値は増えた
ブログを始めてみないと知ることのなかった世界に飛び込んでみました。
そもそもサイトのデザインって文字で書くの?というレベルでしたので、ブログやGoogleのアルゴリズム、サイトの構成などなど。
始めなければ知らない、分からないことをたくさん得ることができました。
外から眺めることと、当事者になってやってみて感じることは違います。
SNSを見る目が変わりましたね。
新しいことにチャレンジするハードルが下がった
変化より安定をとる私は興味があってもなかなか行動に移さないタイプでした。
ブログを始めて以降「やってみたらできるかも」と意識が変わって、やりたいと思ったらどんどんやってみるようになりました。
そしてミラーレス一眼カメラと出会い、カメラ沼に沈み込んでいくという…。
新しくやってみたいことが増えた
ブログを始めてから、まぁ無理やりネタを考えてたんですが、それでも色んなことに目を向けるようになりました。
私には書けない面白いエッセイ系ブログを見つけて、こういうの書いてみたいよなーと思ったり。
そしてまたブログを始める
原点に立ち返って、
なんでブログという媒体を選んだかというと、文章を読むことも書くことも好きだったからです。
今までは自分が情報を発信する世界を知らなさ過ぎでしたが、一回ブログをやってみたことでハードルが下がりました。
自分の書きたいことをもっと気軽にかける場所が欲しいなと。
noteとも迷ったんですが、使ったことがあるはてなブログの方が気楽だなと。
収益化とかしばらくもういいので、自分の書きたいことを書きたいように書こうと思います。
メインは写真関連。・・・多分。
こういう体験記録や、なんの取り留めもないエッセイっぽい文章も書くかもしれません。
全ては気分次第です。
あとブログを始めてコーディングというものを知ったので、CSS書きたくなったらブログをPro化するかもしれません。
でもやりたくなったらです。
またAdSense付けたくなったらつけるかもしれませんが…。
今は気楽にただ文章を綴りたいだけ。
今度こそ好きなことを、何にも気にせず、書きたいように書きます。
終わりに
私の失敗の精算に、長々最後までお付き合いいただきありがとうございます。
改めて振り返ると、なにやってんだと思う、お手本のような失敗例でした。
私は収益化を目指してブログを開設してしっかり撃沈してしまいましたが、だからと言って「ブログはオワコンだからやめとけ」というつもりはないです。
むしろ副業としてはリスクが少なく、かなり手軽に始められるものの一つではないでしょうか。
リスクが少なく敷居が低い分、リターンがどのくらいになるのかは未知数ですが。
それでも利益を上げている人は少なからずいます。
ダメだった時の撤退も簡単なので、迷ってるならやってみなよ!と気軽に言える範囲内です。
(ただし、ブログ収益で生きていく、今の仕事辞めるというのはその限りではありません。)
私のように1周回って利益関係なく「なんか書きたい」と思うかもしれませんし。
経験を買えればよし、利益が出ればなお良し。
何もしないでいるよりはやってみると、何かが変わるかもしれません。
興味があるならやってみることをオススメします。
ただし、利益が出るかどうかはあなた様次第です。
生活に無理の出ない範囲で楽しんでみてください。
もものみでした。